伊那市のオーガニック生活雑貨店 ワイルドツリーさんの2階で、毎週水曜に開催されている
シュタイナー親子クラス
全9回の講座で今回は第5回目です。
今回第5回目のお話しの内容はこちら↓
前回の続き 中身さんについて
最初に前回出てきた中身さんのお話しの続き。
シュタイナー教育では、身体を「器」、魂・精神の部分を「中身」と分けて考えています。
あ、こちらオバケではないです、あくまで中身さんのイメージです(笑)
そもそもシュタイナー教育とは…
「器(身体)の中に、中身(魂・精神)をしっかり入れていくこと」だそうです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、中身が器からはみ出まくっている状態。全然入りきっていないそう💦なので、はみ出した中身が周りと繋がり、それが続く7歳までは周りと自分の境目が分からない状態だそう。
言葉を発するようになっても、自分の事を呼ぶときに、「わたし」や「ぼく」ではなく、最初は自分の名前で呼び始めますが、それは、はみ出た外から自分を見ている証拠だそうです。器にある程度中身が収まったら、初めて自分を内側から見ることができて、「わたし」、「ぼく」と呼ぶようになるそう。
そして、徐々に器の中に中身を入れていく為に必要な事は、
- 身体を温める事
- 運動をする事
- たくさんスキンシップをとる事
- 手先を使うこと
- リズムある暮らしを送ること
手先や足先を冷やさない事が大事だそう。手足が冷えるとその部分の感覚がなくなる事ってありますよね。中身さんは暖かく、感覚がしっかりしている所に入っていくそうで、その為には体をしっかり温めることが大事だそうですよ。中身さんが新しい器を居心地よく思えるようになる事が大事なんですね。運動やスキンシップで器である身体の感覚を鍛えたり、感じる事も大事だそう。中身を入れる為には、器を育てていく必要があるんですね。
母乳について
さてさて、今回のメインのお話は、母乳についてです。
そもそも母乳って何でしょう??
母乳とは、元々はお母さんの血液ですよね。
母乳を飲む事で、お母さんの身体から赤ちゃんにとって必要な栄養や免疫が届けられると聞いていましたが、実はそれだけではないんです。
シュタイナーでは、血液にお母さん自身が入っていると考えます。
お母さん自身とは、お母さんの自我のこと。
7歳までは自分と他者の境目が分からない状況だとお伝えしましたが、7歳以降徐々に自我が目覚め始め、9歳ごろにははっきりと自分と他者は違うものだと認識するそうです。
この自我の目覚めに向けた最初のスイッチが、母乳に入っているお母さんの自我を飲む事で作動するそう。お母さんの目覚めている自我を飲む事で、徐々に自分も目覚める準備を始めるんですね 😀
ちなみに母乳をいつまであげるかについて、実際リサーチされた結果があるそうなのですが、アフリカなどの先住民族のコミュニティでは、結構長い期間母乳をあげ続けるそうです。例えばアフリカのマリでは3歳頃、北米のイヌイットは7歳頃まであげるそう。そうすると、周りとの繋がりを強く感じながら生きていく傾向になり、親戚みんなで一つの部屋で寝るとか、何か決めるにしても部族みんなで決めるという考えになりやすいそうです。
対して、ヨーロッパや日本もそうですが、母乳は平均1年くらいなんでしょうか。比較的早めに卒乳させると、どちらかというと個人主義的な考えをもつようになり、結果として核家族化が進む事になるそうです。
やまこ母自身、母乳で育ったと信じていたのですが、なんとミルクで育ったそう。最近母から聞いてびっくりしていた所ですが、やはりそのせいか分かりませんが、自分一人で決めて行動することが多い気がします。地元の滋賀県で高校を卒業して、行きたい学校があるからと、身内も知り合いもいない東京、横浜に出て十数年。山が好きになったからと、これまた身内も知り合いもいない伊那市に永住目的で移住したのも、単純に自分が好きな場所だから。親族にアドバイスを求める事もなく、ほぼ自分で選んで決めてしまいました💦ちなみにやまこ父もミルクで育っているんですね。もし母乳で長い間育っていたら、今も地元に残り、この場所にいないかもしれないですね 😀
母乳の期間が長い、短いは、どっちがいいとかという話ではないそうです。ただその後のその子の人生の選択において、少なからず影響は出るというお話しでした。
ミルクで育てる場合は、スキンシップやアイコンタクトを、意識的にたくさんとるようにした方がいいようですよ。
やまこ母が感動した、母乳のもう一つの役割。赤ちゃんにとって、中身さん(精神・魂)が入りきらない器(身体)は自分の中の異物のようなもの。でも母親からしたら、十月十日自分の体内で育てた器(身体)で、異物ではないんです。母乳を飲ませる事で「この器(身体)はあなたなんだよ。あなた自身の器(身体)なんだよ。安心して入っていいんだよ。」と促しているんですって。…なんて優しい~ 😳 !!と聞いたときウルウルしてしまいました💦
シュタイナーの人生論
最後に、シュタイナーが提唱していた、人の一生についてです。詳細はもう少し細かいのですが、ここでは簡易バージョンでお届けします。
0歳~21歳 | 受け取ること(TAKE)から学ぶ |
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21歳~42歳 | GIVE & TAKEから学ぶ |
42歳~ | 与えること(GIVE)から学ぶ |
ちなみに身体は20歳ごろ確かに成人しますが、なんと中身さんは42歳が成人式だそうです。
42歳で本当の意味で人を愛することを学び、人間的に成人するそうです。やまこ母、そもそもまだ中身は成人してなかったんですね~納得(笑)💦
GIVE & TAKEの人生を送っている37歳あたりから、自分の人生においてGIVEできることは何だろうか??と悩み、 42歳からのGIVE & GIVEの世界に入っていくそう。
GIVE & TAKEからへGIVE & GIVEと生き方を変えていくために、42歳から49歳は「葛藤の時期」を迎えます。 ただし 🙄 !33歳前後の「人生の砂漠」と呼ばれる、 どの人にも自分の孤独と向き合う必要がある時期が出てくるそうですが、「その人生の砂漠を精神的に克服できた場合」、葛藤の時期に入れるそう。中身さんの成長にはちゃんとステップがあるのですね。
やまこ母も… 🙄 振り返ってみれば、33歳ごろに決断した事がありました。「自分の好きな人と、好きな事にしか今後一切関わらない!」と自分に誓い、人間関係も自分を置く環境も、全て見直した時期がその頃だったと思います。孤独感はなくてむしろ楽しいぐらいの変革だったけど、自分の為にと決断した事で、確かに自分としっかり向き合ってはいたと思う。「人生の砂漠」を克服できているといいですが…!
葛藤の時期を超えたら、その後は49歳からはひたすらgive&give!周りに与えられる人生になるそうです。
そんな人生を歩みたいですね!人生において何回かは本当に孤独を感じる時期があるそうですが、その孤独を味わい尽くす事も人間の成長において重要な要素だそうですよ。今世で学べることはしっかり学んで、「有意義な人生だった!」と思える人生にしたいですね。
※あくまで歳は目安で、個人差はあるそうです。
シュタイナー親子クラス、子どもの為だけでなく、親が自分自身の為に学べることもほんとたくさんあります 🙄 全8回で残すところあと3回となりましたが、次回もぜひお楽しみに!
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