こんにちは、長野移住ママブロガーのやまこ母です。
横浜市から長野県に引っ越してきて、一番身近に感じているもの。
それは間違いなく四季の移り変わりです。
都会にいた時はなかなか日々の生活で季節を感じる事が難しく、どこか自然のある場所に旅行に行っては、今は新緑の季節なんだな~とか実感していた気がします。
季節を感じながら暮らすのはとても楽しいのですが、知ってないと大変な事もあるので、長野移住生活3年間で体験した事を、それぞれの季節ごとにまとめたいと思います。
- 南信地域での、それぞれの季節の感じ方を知りたい人
- 南信地域で暮らす上で、季節によって気を付けるべき事を知りたい人
- 南進地域での暮らしを楽しみたい人
春 カッコウが鳴いたら畑を始める
長野県に来てから、一年間の半分は暖房をつけています。
大体11月~4月の6ヶ月ぐらいの間で、標高が高い所に住んでいる人は10月~6月ぐらいまで暖房生活の人もいると聞いています。
そんな長い冬から明けた春は、想像するだけでワクワクしそうじゃないですか?
伊那市に移住してきて春にびっくりしたのは、そこらかしこで桜がたくさん咲いていること。
知らなかったのですが、伊那谷は桜の名所として知られているようで、車で走っているだけでもお花見が楽しめてしまうぐらいです。
有名なお花見スポットは高遠城址公園。
ですが、個人的には春日公園をイチオシします。
桜の木が200本ある公園内は広々していて、人もそこまで混み合ってはいません。
何が一番オススメかというと、公園奥に進むと、桜の枝がフレームのようになった向こう側に残雪の南アルプス、その下に伊那谷が一望できるんです…!
これは山好きにはたまらない景色です。
ちなみに、伊那市の市の花はさくらです。これだけ町中に桜の木があれば納得です!
食でいうと、春になると山菜がたくさん出てきます。
天ぷらにすると美味しいんですよね~特にタラの芽の天ぷらなんて最高です!!
ちなみにこちらの写真は一番好きなお蕎麦屋さんで、茅野市にある勝山そばさんです。
蕎麦の実の殻ごとひいて作った蕎麦に、春には山菜の天ぷらがモリモリ付くのですが、この組み合わせがもう最高!! ぜひ一度行ってみてくださいね。
春は畑が始まる季節でもあり、地元の方は「カッコウが泣いたら畑を始める」と言っていました。
それが霜が降りなくなるタイミングを知らせるサインだそうです。
苗を植えてから霜がおりると、せっかく植えた苗が全部ダメになってしまうので死活問題なんです。
あと冬には必須のスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに履き替えるのもこの時期。
うちはいつもGW明けに履き替えています。
4月中は寒の戻りで毎年1回ぐらいは雪が積もる事があるので。
となぜか、毎年5月頃に家の中で蚊が出始めます、、長野県に移住してから3か所に住みましたがどこもそうでした。
むしろ夏より春に蚊と格闘していました。同じ時期公園や森林のある場所に行っても、小さい虫が結構飛び回っています。
とはいえ春は間違いなく楽しめる時期です!
冬には全く見れなかった草などの緑が庭などに現れるだけで「わー生命だ!」と大げさでなくテンションが上がります(笑)
春には毎年たくさんお出掛けをして日光浴と暖かい風を楽しんでいます。
夏 伊那市の夏は横浜市より暑い!?
夏は信州なんだから涼しそう~!と思うと思いますが…実は単純にそうでもないんです。
横浜から7月末に遊びに来た友人は、「横浜より暑い!」とびっくりしていました。
気温35度以上になった日を猛暑日と呼ぶようですが、今年はどれぐらいあったかを他の市町村と比べて見てみると…
市町村名 | 猛暑日日数 |
伊那市 | 9 |
東京都練馬 | 18 |
大阪府豊中 | 20 |
愛知県豊田 | 26 |
山梨県甲府 | 19 |
横浜市 | 1 |
なんと、横浜市より伊那市の方が猛暑日が多かったんです!
ちなみに長野県内の市町村とも比べてみました。
市町村名 | 猛暑日日数 |
伊那市 | 9 |
長野市 | 10 |
白馬 | 0 |
大町 | 0 |
諏訪 | 0 |
原村 | 0 |
軽井沢 | 0 |
松本 | 5 |
飯田 | 11 |
伊那市は長野県内でも南の方なだけあって夏は普通に暑かったりします。
それでも地元の方が言うにはこんなに暑くなってきたのはここ数年になってからだとか。少し前まではクーラーは必要なかったそうです。
今年の夏は2週間ほど昼間にクーラーをつけて生活していました。やはり温暖化の影響なんでしょうか。
同じ長野県内で比べても、伊那市よりも3年前に住んでいた茅野市の方が夏は気温も湿度も低かったです。
2年前に住んでいた辰野のアパートにエアコンがなくて、夏耐え切れず7月に電気屋さんに買いに行ったら、注文が殺到していて取り付けは9月になりますと言われ、諦めて代わりになんとか暑さをしのぎたいとかき氷器を買って帰ったことがあります(笑)
元々エアコン自体がない家が多いので、一気に取り付け始めたのかもしれないですね。
南信でも諏訪→飯田方面と南に行けば行くほど標高も下がり、夏の気温は高くなっていきます。
昼と夜の気温差は10度~15度ぐらいあるので、暑いのは日中だけで、朝晩は涼しくて夏でも肌寒いくらいです。
元々湿度が低いので、やはり総合的にみても夏は過ごしやすいです。長野県に移り住んでしまうと、帰ると暑いのでお盆に実家に帰れない…という事があるかもしれません。
湿度が低く過ごしやすい反面、日中は日差しが半端なく強いです。なんと長野県は標高が高い事で、日本でトップレベルの紫外線量なんだとか…!
ほんと帽子無しでは外出できません、、畑仕事も日中は無理なので、みなさん日が出る前の早朝の涼しいうちにされる人が多いです。
今年、子どもプールを買って意気揚々と遊ばせようとしたら、日差しが強くて10分で切り上げました。
夏、お子さんのいるご家庭は日陰で遊ばせてあげてくださいね。
伊那谷での涼しい夏の夜の過ごし方でオススメは、外に出て花火を眺める事です。
夏は2週間に一回ぐらい伊那谷のどこかで花火大会が行われていて、どこかの方角を見ると多少小さくても楽しめるぐらい花火が見えますよ!
秋 『ずく』を出して保存食作りなど
長野県に移住して、季節では秋が一番好きです。
夏の暑さと日差しが落ち着き、外で一日遊ぶ事もできるようになり、秋晴れの一日に外で遊ぶのはほんとに気持ちいいです。
遠くには紅葉している山肌を見る事もでき、季節感を感じます。
近くに紅葉の綺麗な場所も色々あるので、秋晴れの日をねらってお出掛けしてみるのもオススメですよ。
ちなみに今年は箕輪町のもみじ湖に、もみじ狩りに行ってきました↓
お散歩するにはちょうどいいぐらいで、とっても綺麗だったのでぜひ一度足を運んでみてくださいね。
畑をやりたい人は、霜が降りる手前で全部収穫してしまわないと、霜が降りた野菜はダメになってしまうので注意が必要です。
山ではたくさんキノコが採れ、りんごの季節にもなり、直売所では美味しいものがたくさん出てきます。
新そば祭りに行ったり↓
新米で五平餅作りなどしても楽しいですよ↓
冬への楽しみとして『ずく』を出して(こちらでは精を出すという意味)干し柿作りや、秋に採れるカブや大根などの野菜で漬物を作ったりするのも楽しいです。
冬に備えて、スタッドレスタイヤに履き替えるのもお忘れなく!ちなみにうちは11月末頃に履き替えています。
冬 いかに楽しめるかがポイント!
長野県への移住で一番心配するのは、冬を無事に過ごせるかという事ではないでしょうか?
移住前、やまこ一家も一番の懸念はそこでした。
雪との格闘だけは自信がなかったので、雪の心配のない伊那市を移住先に選びました。
詳しくはこちらの記事に書いています↓
実際はというと、雪は積もっても15cmぐらいで日中は日差しが暖かく午前中には溶けています。
伊那市の我が家の前で、今年2月の雪が降った翌朝の様子です↓
雪かきはしますが年に2~3回ぐらいです。
そもそも晴天率が高い地域(80%以上!)なので、基本的に雪があまり降らないです。
ただ、7年に1回ぐらいドカ雪が降るらしく、前回のドカ雪の際には玄関のドアが開かなかった…!とご近所さんが言っていました。
ちなみに最初の移住先は茅野市だったのですが寒かったです。
茅野の冬は南信の中でも一番寒いのではないでしょうか。毎日氷の上を車で通勤しているような感じでした。
伊那市に越してきてから、茅野で一年半暮らしたというと、「茅野で冬を越したなら大丈夫だ!」と言われます。なので、よく分からない自信をもって伊那市の冬を過ごしています(笑)
移住先の家探しで安いからという理由で古民家を選ぶと、おそらく冬はものすごく寒いと思います。
家自体広くて何部屋もあっても、寒すぎて結局暖房をたいている1部屋、2部屋ぐらいしか使えていないという話はよく聞きます。
古民家に住む場合はリフォームの必要性は高いと思います。しっかりリフォームしないと特に寒さに免疫のない移住者には厳しいかと思います。
冬は毎朝、フロントガラスから全て車が凍り付いています(笑)
フロントガラスの霜を溶かすのに、20分前ぐらいにはエンジンをかけるのがエンジンにも優しいし、効率がいいかと思いますが、人によってはスノーブラシでがんばって凍り付いていている霜を削っている人もいます。
そんな中うちのオススメの方法は断然エンジンスターター!
出典元:SAKIDORI
ディーラーやカー用品店に車を持ち込んで取り付けてもらえます。うちは2万円ぐらいで取り付けてもらいました。
外に出ることなく家の中からエンジンスタートボタンを押すだけでエンジンがかかり、出発のころには車内も暖かくなっていて、寒い朝に幸せになれますよ!
あと長野県移住初心者の方へ、冬に一番大切な事は、不凍栓(水道管に巻き付けて温めて凍らせないようにする電熱線)の電源を入れることや、水道管の水抜きをする事!
これをしないと水道管が凍って破裂してしまい、修理に結構な金額がかかってしいます…!
冬は水道管を凍らせないように気を付けてくださいね。
不凍栓を入れるので冬はかなり電気代が高くなってしまいます。
ですが、セーブ90というアイテムを入れる事で、我が家はワンシーズンの冬の電気代1万3千円の節約に成功しました↓
この3年間、冬は石油ストーブやエアコンでなんとか過ごしてきましたが、とうとう念願であり憧れの薪ストーブ(ペレット兼用)を入れました↓
薪ストーブを体験してみると暖かさの質が違うんですよね。
お風呂に入っているような芯から温まる感じがします。
長野県に来てから、一年の半分は暖房が必要な訳で。
そんな長い期間どうやって暖をとるか、どうやって冬を楽しめるかが、移住生活を楽しめる結構重要な要素になるのではと思っています。
それぞれの季節を楽しむ為のポイントまとめ
それぞれの季節を楽しむ為の大事なポイントをまとめます。
- 春と秋にはスタッドレスタイヤの履き替えの時期
- 畑をしたい人は霜の降りる時期の見極めが大事
- 温暖化の影響で夏にはクーラーがあった方が快適
- 冬には水道管を凍らせない事と、長い冬の楽しみを考える事
ポイントだけ押さえておけば、あとは存分に季節を感じながら移住生活を楽しめますよ。
最後に、伊那市移住後、寒冷地での冬の電気代の高さに驚き、電気代節約をがんばった我が家の奮闘記です↓
寒冷地での電気代は、何も準備しないと結構大変な事になります。
1ヵ月の電気代が3~4万円になった月もあったので、節約がんばりました…!
来たる冬に向けて、電気代の節約にぜひご活用ください。
では、素敵な移住生活を送れる事を願っています!
\ 我が家の経験から /
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