この記事では、辰野町にある古民家ゲストハウスゆいまーるさんをご紹介しています。
辰野駅から徒歩4分の所にある、築180年の古民家ゲストハウス「ゆいまーる」さん。
ホストの矢ヶ崎 芳恵さんと知り合う事があり、取材させてもらえることになりました。
居心地のいい空間と芳恵さんの温かいお人柄に、2時間ほどでしたが気づけばすっかりゆいま~るさんのファンになってしまいました…!
ぜひご紹介したいと思います!
古民家ゆいまーる
- 住所:長野県上伊那郡 辰野町辰野2052
- 電話番号: 090-3211-3326
- 古民家ゆいまーるについて知りたい人
- 長野県で暮らすように過ごせる宿を探している人
- 辰野町の魅力について知りたい人
長野県辰野町 古民家ゲストハウスゆいまーる
取材前にゆいまーるを調べてみると、なんとAirbnbでめちゃくちゃ高評価!
※2020年2月27日時点の情報です
そんな人気の秘密もしっかり取材できたらと思います!
辰野駅から徒歩4分にある、築180年の古民家
ゆいま~るの場所は、JR飯田線辰野駅から徒歩5分の場所。電車でのアクセスはめっちゃ便利です。
駅前から続く細い路地を進むと、立派な古民家が見えました。なんと築180年!
芳恵さんのご主人が7代目として受け継いだ古民家です。
古民家前に2台ぐらい車を置くことができます。別の場所にも駐車場がまだあります。
自転車用のスタンドもありましたよ。
こちらがホストの矢ヶ崎 芳恵さんです。
入り口には温かみが伝わる手書きの表札
こういうの、めちゃくちゃ嬉しいですよね!ぐわっと心を掴まれました(笑)
趣のあるリビングは居るだけで気持ちが落ち着く空間。
天井には立派な梁があります。
部屋の真ん中には薪ストーブもあります。
「やまこ母さん、まだ授乳中かな~と思って」
そういって出して頂いた、ノンカフェインのルイボスティーを頂きながら取材させてもらいました。
ゲストの半分は外国人観光客
辰野町にある古民家ゲストハウス。特に有名な観光地というわけではないこの場所に、どういう人達が泊まりに来るのでしょうか。
年間150人ぐらい来てくれますが、半分日本人、半分外国の方という感じですね。
東京と京都の間を移動する際に、駅からも近くて経由地点にちょうどいい場所みたいです。
日本人は週末の1泊2日で来る感じですが、外国の方は3日ぐらいは滞在していく人が多いですね。
観光だとここを拠点に、松本や、奈良井宿、上高地なんかに行かれますね。
外国の方は歩くのが好きなので、ここからすぐ近くの大城山にサクッと登りに行く方もいますね。
オーストラリアから来た人は、緑が豊かな里山が綺麗だと言っていました。オーストラリアは赤茶けている山も多いので。
香港から来た人は、空気が甘い、sweetだって表現していました。そんな風に言われたのは初めてで驚きましたね。
元々私は松本出身で、山に囲まれているこの環境は当たり前な部分があるので、外から来た人達がそうやって改めて信州の良さを教えてくれて嬉しいです。
1ヵ月滞在したフランスの方がいたのですが、自分のおばあさんの回顧録を作りたいと午前中は執筆して、昼過ぎに山に登って、午後は買い出しして帰ってくるっていう毎日を送ってましたね。
近所に美味しいウナギ屋さんがあったり、カウンターがある居酒屋があるのですが、一緒にお店に行って「マスター、どこの国から来た人だよ~」って紹介しますね。
ある程度のつなぎ役は必要かなと思っていて。
ここらへんは、歩いていても他の外国人観光客と会わないのがいいみたいですよ。
京都や奈良なんて今は半分以上外国人じゃないかな。
居心地のいい空間は、世界を旅してまわった経験から
気の置けない友人宅に来たような、なんとも言えない、居心地のよさがあるゆいまーるさん。
元々芳恵さんはニュージーランドを自転車で旅したり、ご主人も色々な国をバックパッカーで旅したりと、旅の経験が豊富。
自分達がホームステイや、色々な宿を泊まった経験から、どうやったら居心地のいい宿を作れるかヒントをもらったそうです。
ホームステイだと、ホストとの距離が近すぎるかなと。
ここのゲストハウスの隣に私たちは住んでいますけど、たまに顔を覗かせて、観光のご案内なんかをしています。
あと、やたらに「あれはしないで、これはしないで」という張り紙がある宿が苦手で。なので、そういう張り紙はしないでいます。
洗濯機も1回づつコイン入れて使うシステムみたいなのがよくあるけど、あれもどうかな~と思って。
うちはご自由にどうぞとさせてもらっています。
子連れ旅行だと、洗濯機使えたら嬉しいのでその心遣いは嬉しいです!
田舎暮らしのきっかけや、自宅の居間がわりに使う人も
ゆったり自分のペースでステイできるゆいまーるさん。しばらく滞在する事で移住体験にもなりそうです。
週末を利用して、ここを拠点に辰野町や上伊那地域の空家バンクを見てまわる方もいらっしゃいますね。
基本的に12月~2月までは冬季休業なのですが、一度信州に移住を考えている人で、冬の古民家の寒さを体験したいと年末年始に滞在された方がいます(笑)
一緒に餅つきしたり、うちがしばらく家を空けている間には一週間ぐらいうちの猫の面倒を見てもらったりしました(笑)
秋には毎年松茸三昧のパーティーをしにくる方もいますよ(笑)
松茸は辰野の地のものを料理されます。
土鍋とガスコンロはお貸しできるので。
多目的で利用してもらっています。
「旅」と「暮らし」の中間のような滞在をしてもらえたらいいなと思っています。
今まで一番綺麗に使ってくれたのは中国の人
う~ん、たまに聞かれるんですけど、うちは本当にないですね。
そもそも古民家で暮らしてみたいという人に、いい人が多いのかもしれません。
今まで一番綺麗にチェックアウトしてくれたのは中国の方だったし。布団なんて使ったのかも分からないくらいにピシッと整えられていました。
うちはAirbnbで集客しているんですが、エアビーって、ホストとゲストそれぞれ評価しあうんですよ。
そうなんです。なので、ぐちゃぐちゃのチェックアウトはまずないですね。皆品位を持って泊まっていってくれます。
逆にあまりにひどい評価がついてしまうと、どこにも泊まれなくなりますからね。
あとは、うちは事前にゲストがどんな人なのか、趣味や、ここに来るまでどこに立ち寄ってくるかなど、色々ヒアリングをします。
たくさんメールでやりとりをして、相手がどんな人か分かった上で会うので、初めて会う時もやっと会えたかのような感じなんです。
そこが良いホストとゲストの関係を築くポイントなんですね!
辰野町は子育てにちょうどいいサイズ
辰野町の魅力ってどういう所だと思いますか?
コンパクトな所でしょうか。
子どもを育てていく上で、ちょうど良い大きさなんです。
スーパーに行くと、いつも2~3人は知り合いにあいますね(笑)
行動範囲は狭いけど、子育て中にはラクだと思いますよ。
あと、町の中で繋がりを持ちながら事を始められることもいいですね。
大きな町だと、行政に声が届きにくかったりしますが、比較的届きやすいです。
辰野町は実現したい事をみなで話し合い、次の行動に繋げられる規模感かなと思っています。
まとめ また帰りたくなる宿ゆいまーる
「ゆいまーる」とは、矢ヶ崎さんご夫妻が好きな沖縄の言葉で、「結い」を表し「結びつき」や「助け合い」を意味します。
人と人、人と地域がつながる場になればという願いをこめて「ゆいまーる」と名付けられたそうです。
色んな地域(国)の方がこの辰野町を訪れて、暮らすように地元の方と触れ合える場所になったらいいな、と思っています。
2時間ほどの短い時間だったのですが、築180年の古民家が醸し出す落ち着く雰囲気と、芳恵さんの温かいお人柄にすっかり虜になってしまいました。
ゲストがリラックスして過ごせるように、会う前のメールのやりとりから始まるさりげない気配りの数々。これがエアビー高評価の秘密なのかなと思いました。
土地の魅力は、そこにどんな人が住んでいるかだと思うのですが、今回の取材で私の中の辰野町のイメージが一変しました…!
コンパクトなサイズの辰野町ですが、人の魅力があふれる雰囲気。
古民家ゆいまーる、気になる方はぜひ一度訪れてみてくださいね!
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