この記事では、辰野町川島小学校に通う、世界的に活躍する画家三村大悟さんについてご紹介しています。
長野県上伊那地域の気になる移住者さんを紹介していくシリーズです。
今回は、川島小学校5年生の画家、三村 大悟(みむら だいご)さんについて(2020年4月から6年生)。
国内外で大活躍中のアーティストなんです。
キャンバスに絵を描き始めたのは、なんと2歳の頃。

そんな人が、同じ上伊那地域に住んでたなんて、びっくり!
今回、お母さんの三村 美香子(みむら みかこ)さんに、DAIGOさんの画家としてのストーリーをお伺いしてきました。
- 画家の三村 大悟さんについて知りたい人
- 子どもの才能の伸ばし方のヒントを知りたい人
- アーティスト活動をするために、地方移住をした人を知りたい人
三村 大悟さん|辰野町 川島小学校に通うアーティスト
アトリエを持つために、辰野町川島区へ移住
DAIGOさんを知ったきっかけは、辰野町川島区にある、ゲストハウス アトリエ和音に取材で行った時でした。


そこのオーナーが、DAIGOさんのお母さんの三村 美香子(みむら みかこ)さん。
薪ストーブが温めてくれる室内で、ゆっくりお話しを伺う事ができました。
DAIGOさん、元々は東京都品川区生まれ。
小学校2年生の10月に、辰野町川島区に移住してきました。
DAIGOさんの絵の才能を伸ばすことを大事に考え、自然豊かな所でアトリエを開設するための移住でした。



辰野町川島を選んだ理由は何だったんでしょう。



川島小学校ですね。
子どもにはひとりひとりのペースや、持ち味があると思います。
どうせ転校するなら、本人にぴったりの楽しそうな学校をとことん探してみようと思って。
40~50校見て回った中で決めました。



すごい、そんなに見てまわったんですか!
川島小学校にした、決め手はなんだったんでしょう?



川島小学校は主人がホームページでみつけましたが、初めて見学に来た日が、運動会だったんです。
その時にすごく温かく受け入れてくださって。



運動会!どんな雰囲気だったんですか?



地域の人もたくさん来ていて、となりのご家族がシートを用意してくれて「どうぞ!」って言ってくださって。
おにぎりを人数分くれたんですよ。



おにぎり!それは嬉しいですね。



そうなんです、しかも松茸おにぎりだったんです(笑)ほんとに美味しくて。



それは…!心つかまれそうです(笑)



本当にアットホームな運動会で。
消防団の方がラッパ吹いたり、消防車を走らせて乗せてくれたり。応援の風景もすごくよかったんです。
そして先生方の笑顔、子ども達の楽しそうな様子、一生懸命な姿に感動しました。



川島小学校の良さが分かるタイミングで、見学に行けたんですね!



川島小学校を選んでよかったと思うところは、小規模校でアットホームな様子や、一人一人のペースを大切にしているところですね。
授業の中で自然体験が多く、感性を伸ばせるところもいいと思っています。
川島小学校については、こちらの記事で詳しく書いています↓


辰野町川島での移住生活の様子。テレビ信州にて放送↓
絵を描き始めたきっかけ
国内外で大活躍中のDAIGOさん。
2019年の個展の様子↓



すごく興味があるのですが、どうやってDAIGOさんの絵の才能を見つけられたんですか?



うーん、ちょっと話が長くなるけどいいですか?(笑)



ぜひお願いします!



大悟が産まれたあとに、実はもう一人赤ちゃんを授かったのですが、残念ながら流産して無事に生まれてくることはできなかったんです。



そうだったんですね…



胎内記憶で有名な先生のクリニックで胎話士(たいわし)の方を通して、その亡くなってしまった子と話をしたことがあったんです。
胎話士(たいわし)とは、胎児や赤ちゃん、その魂と話す事の出来る人のこと



そしたらその子、大悟の事を言うんです。
「靴のサイズが小さくなってるから、足に合ったいい靴をはかせてあげて」とか(笑)



ええ~!すごいですね。



その時に、
「絵が描きたがってるから、絵を描かせてあげて」
「この子がやりたいと言っている事は、全てやらせてあげて」
って、その亡くなった子に言われたんです。



すごい、ちょっと鳥肌が立ちました…!
その子がDAIGOさんの才能を教えてくれたんですね。



その話をきいてからすぐに、偶然同じように辛い経験をしたママ友が私を励ましに来てくれました。
その方がアトリエ教室を開いていて声を掛けてもらい、絵を描ける場所もみつかったんです。
大悟が2歳の時です。



DAIGOさん、2歳から描き始めているんですね!



初めてキャンバスに絵を描いた時、それはもうすごい喜んで。楽しそうに描いていました。




2歳の時に描いた絵は、その後の展示会でも飾られました。



大悟が2歳の時、アトリエ教室でははじめての展覧会で、何人かの人が絵の前で立ち止まって眺めたり、涙をポロポロこぼされた方もいたそうで。
その時に絵を描くことが天職なのかな、この子はそういう役割を持って生まれてきたのかなぁって思いましたね。







あと、クリニックの先生に「お母さんが思ったとおりに、子どもは育つよ」って言われたんです。
「かわいそうな子」と思えば、かわいそうな子に育つし。「幸せな子」と思えば、幸せな子に育つと。
お父さんの想いではなく、お母さんの想いのままに育つそうなんです(笑)



わぁ、お母さんの想いなんですね。
それは私も、娘の子育てに意識しようと思います…!



その後、小学校2年生までは東京にいて、学校での友人にも先生にも恵まれて楽しく暮らしていました。



なぜ移住する事になったのですか?



大悟が2年生の夏休みに仕事の関係で数週間、アメリカに滞在した時の出来事です。
ビーチで毎日遊び、雄大な自然の中で、砂浜に座りゆったりと流れる時間に身を任せていると、地球と一体になったような…宇宙とつながったような感覚になり…
五感がフルオープン!になったんです。





「やっぱりこういうのがいいよね。長野で暮らそうか。」主人のこの一言で移住が決定しました。
長野県、海はないですけどね(笑)



そんな出来事があったのですね!



その滞在中に大悟が描いた絵が、ギャラリーで展示されるという夢のようなことが起こりました。





そんなこともあって、帰国してすぐに移住先を探す事になりました。
わが家は大悟の才能を伸ばすことを最優先事項にして、自然豊かなところでアトリエを持つ暮らしを実現させることにしたんです。





今は川島全体がアトリエのようです。



作品も大自然の影響を受けていそうですね
辰野町のイベント『トビチマーケット』にて初のライブペインティング!↓



毎年春休みはハワイ島でも創作活動をしています。



ハワイ島では、赤系の色を使う事が多いですね。
絵からエネルギーを感じます!



絵からエネルギーを感じます!場所によって、感じるものが違いそうですね。
お母さんの美香子さんもアーティストとして開花
実はDAIGOさんだけではなく、なんと美香子さんもアーティストとして活躍されています。



大悟の制作する姿に触発されて、川島へ移住してから私も作品を作るようになりました。



しかも親子でダブル受賞ですか!すごい!!



大悟が絵を描く紙について、和紙を調べていたら興味が出てきて。
創作和紙画の作品を作るようになりました。



お子さんに影響をうけて、お母さんの才能が開花することがあるんですね!
すっごく素敵です。
三村大悟さん これからの成長が楽しみなアーティスト
一瞬で人の心を掴んでしまう、DAIGOさんの作品。
ゲストハウス アトリエ和音でも、たくさん出会う事ができます↓





すごく素敵な作品!アトリエ和音で見る事ができますよ。
アトリエ和音では『キャンバスアート体験』と言って、なんとDAIGOさんのアトリエでキャンバスに絵を描く体験もできるんです。
貴重な空間で貴重な体験!大人も子どもも楽しめそうです。
また、これから個展も予定されています。
2020年に予定されている個展
- 三村大悟 個展『cosmos ―コスモス―』
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2020年7月22日(水)-8月16日(日) 安曇野市 貞享義民記念館
2020年9月5日(土)-9月13日(日) 伊那郡辰野町 辰野美術館 - DAIGO 原画展『ギフテッドアート』
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2020年9月23日(水)-9月29日(火) 名古屋栄三越
2020年10月2日(金)-10月7日(水) ガレリア表参道原宿 - 信州辰野フェアと三村大悟展『cosmos』at 東京
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2020年12月1日(火)-12月12日(土) 文京区 Rural Coffee
» 詳細はこちらのページにて - 三村大悟展『cosmos』in 信州・川島
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2020年11月7日(土)-2021年1月末(予定)
下記の各会場でご覧いただけます。
かやぶきの館, 農民家ふぇ あずかぼ, 農家民宿 月のもり,
古着屋 Oto&, 古民家オーガニックカフェ福猫屋
詳細などは順次こちらのサイトにてアップされる予定です↓
DAIGOさんのfacebookページのフォローもぜひ!↓
三村 大悟(Daigo Mimura)facebookページ



同じ上伊那地域にこんな人がいたなんて…!
これからが楽しみな、若手アーティストDAIGOさんを、ぜひチェックしてみてくださいね!



他にも個性あふれる伊那谷移住者の方達に取材しています。まとめているので、よかったら覗いてみてくださいね↓

