この記事では、伊那市駅近くにあるコーヒースタンド、コーヒーとサンドイッチおかもとさんについて特集しています。
こんにちは、長野移住ママブロガーのやまこ母です。
ブログを始めて5か月目。伊那市の移住推進の関係で、伊那で活躍している先輩移住者への取材&ライティングのお仕事をさせて頂くことになりました!
今回が4回目。前回までの記事はこちらです↓
今回は、いなまち商店街のランドマーク、コーヒーとサンドイッチおかもとさんです!
- 営業時間:(月、火、木、金、土)7:00~18:00、(日)8:00~17:00
- 定休日:水曜日
- 住所:長野県伊那市荒井3481−21
- 電話番号: 0265-96-7514
- コーヒーとサンドイッチおかもとについて知りたい人
- オーナーの岡本夏季さんについて知りたい人
- 今熱い!伊那市の音楽シーンについて知りたい人
私も何度か伺ったことのある、お気に入りのお店です。いなまち商店街を眺めながら、こだわりのコーヒーとサンドイッチが食べられますよ。
伺ったお話しの内容と、お店の雰囲気を併せてお伝えしたいと思います!
いなまち商店街のランドスケープ
伊那市駅から徒歩1分の距離にある、コーヒーとサンドイッチおかもとさん。
伊那市駅前商店街、通称いなまちの一番交通量が多いと思われる交差点、”伊那市駅前交差点”の一角にある、小スペースながらもしっかりとした存在感を放っているお店です。
勝手にいなまちのランドスケープだと思っていたのですが、今回お話を伺って更にそのイメージは確かなものになりました!
心地よい音楽が流れる中あたたかい飲み物を頂きながら、やまこちゃんとゆっくりお話しを伺ってきましたよ。
オーナー岡本夏季さんにインタビュー
人生の半分以上は信州で
和歌山県出身の岡本さん。1990年信州大学への進学を期に、長野県へ引っ越してこられました。
大学4年の時に休学して一時期海外に行くも、その後長野で仕事をする道を選び、人生の半分以上は長野県で過ごされています。移住者というより、もう信州人ですね!
学生の頃もいなまちにはよく来られていたんですか?
全然です(笑)
学生の頃はお金もなかったし、商店街でお金を使って遊ぶという事ができなかったですね。体育会系だったので、常にお腹がすいていて。量こそ正義でしたね(笑)
信州大近くの西箕輪にある信濃路さんとかよく行きましたよ。知ってます?
知ってます!この前行きましたけど、ジャンボソースかつ丼、敗退しました(笑)
あのお店、信州大の学生さん多いと思っていました。当時からだったんですね~
当時の信州大学はどんな感じの雰囲気でしたか?
農学部森林科学科だったんですが、キョーレツな個性の集まりでしたね(笑)楽しかったですよ。みんな自分の趣味や個性を突き詰めている人たちばかりでしたね。
丸太くり抜いてカヌーつくったりとか、隣の部屋から煙が出ていると思ったら、燻製してたりだとか(笑)
仲間に恵まれて楽しそうな学生時代ですね!
信州に憧れて来たんですよね。漠然とした自然の憧れがあって。山に行って植物を見るのが好きだったですね。
競技スキー部に入っていましたね。クロスカントリースキーをしていました。大学4年の時に休学して、海外に行ったりもしました。
海外はどこに行かれたんですか?
ニュージーランドに行きました。すごくよかったのですが、日本のありがたみも分かってきますよね。
日本の方が文化的には深いから、ちょっと谷が違うだけでも食べ物や名物が変わってきたり。離れて好きになりました。
それはすごく感じます!特に長野県内は近いけど山に隔たれているので、文化が全然違うのが面白いですよね。
こちらのお店を始められる2014年まで、それまではどういうお仕事をされていたのですか?
飲食関係が多かったですね。フレンチやつぼ八の立ち上げスタッフもやったりしました。食べる事とか飲むことが好きだったんですよね。
漠然と子どもの夢みたいに、お店できたらいいなという気持ちはずーっとあったんですよね。
そうだったんですね。
26歳の時に学生時代から興味があった薪ストーブの会社で働けることになり、長く働いたのですが、薪ストーブの需要が増えてきてくると忙しくなってきて。
責任も重くなってきたりして、これが自分のしたいことだったのか段々分からなくなってきたんです。
少し疲れて家で休んでいた期間に、ある日ふと、学生の頃から珈琲豆を買いに通っていた三澤珈琲さんのブログを覗いてみたんです。そしたらちょうどその日の日付で従業員募集の記事が出てたんですよ!
それで、これからはお店を持つことにかけてみようと思って。内容は居酒屋でも良かっただと思うんですが、見たのが三澤珈琲さんのブログだったので。
三澤珈琲さん美味しくて好きです!
ブログがきっかけでカフェにしようと決めたんですか!?すごい決断力と行動力ですね!
そこから伊那から塩尻まで通う生活ですね。
三澤珈琲さんでは3年の予定だったのですが、結局6年半働かせてもらいました。
塩尻まで!すごい!
最後プラスもう1年働いたのですが、子どもが産まれたので、伊那店で働けるようにしてもらいました。
三澤珈琲さんでの経験が、直接こちらのお店のオープンに繋がるんですね。
2014年9月30日、43歳でお店を始めて5年経ちましたね。
立地に合わせたお店作りで成功
最初はこんな街中に店を構えるつもりはなかったんですよ(笑)
えっ、そうなんですか!?
もっと山の端っこの古民家改築してとか、静かにやる予定だったんです。
何かご縁があってこの場所なんですか?
色々見た中で、この場所があることを知って。
人が行き交うので立地は最高だけど、逆に最初は腰が引けましたよ~だってすごい車通るでしょ?(笑)最初山の端っこで静か~にするはずが。
伊那市のメインストリートの一番大きな交差点の一角ですもんね。
でもここに通ってたら、段々考えがまとまってきたんですよね。ここならここで別のやり方でできるかなと。朝7時~8時半ぐらいまでどれくらいの人が通るのかとかも見てましたね。
ちょうどコーヒースタンドに毛が生えたぐらいの、今のスタイル意外と合うんじゃないか。もしくはここ以外じゃないとそういうスタイルは成り立たないんじゃないかと思いましたね。
立地に合わせて内容を決めた感じなんですね。それがドンピシャだったんですね。
実際どういう人たちが利用されているんですか?
基本的には半径数百メートルの徒歩で来れる人の、普段使いのお店になりたいと思っていたんですけど、駅もバスターミナルも近いし、桜の時期には海外の人がきてくれたりします。
嬉しいのは普段から高校生が2階で勉強するために寄ってくれたりするんですよ。注文する内容は飲み物か食べ物+水っていう感じで、単価は安いんですけど、そういう子達の思い出の場になるといいなと思いますね。
実際大学に行って、帰省した時に寄ってくれるとめちゃくちゃ嬉しいんですよね!
間違いなく、青春の1ページに刻まれたお店になってますね!
そうですね。あ~やっててよかったなって思いますね!
伊那市の音楽シーンが熱い!
よく見ると店内にはアーティストのチラシがたくさん。
音楽が好きなんですよ!
FAITH、昨日メジャーデビューしたんですよね~
フェイス??
伊那谷の子達ですよ。19歳が1人、20歳が4人のグループ。高校の時からうちのお店に来てくれてる子もいるんですよ~
ちょっと流してみていいですか?
あっ、ハイ、ぜひお願いします!
すごく気持ちいい感じの曲ですよね~この曲は1月限定で“王様のブランチ”のエンディングテーマになっているんですよ。
えっ、そうなんですか!すごいですね。伊那市にそんな活躍している若者音楽グループがいるとは…!
そういう情報を提供できる店にもなりたいですね。
King Gnuはもう別格だしね~
キングヌ~?
紅白出ましたよね?
へっ、伊那にそんな大物グループがいるんですかっ??
普段テレビを見ない&そもそもテレビがないので、帰ってからYouTubeで調べました。めちゃめちゃいい曲ですね!(笑)ボーカルのお二人は伊那市出身だそうです。
伊那市の音楽シーンは熱いらしく、GRAM HOUSEというライブハウスや、Momentomというクラブがあり、音楽好きが集まるコミュニティがあるそうです。
駅前っていうところがいいですよね。あと警察がすぐ近くだから、子どもが通っていても、親御さんも安心なんですよね。
それは音楽好きの学生達にとってもいい環境ですね!というか伊那市にそんな音楽好きな人が、集まる世界があることを知りませんでした。
伊那は常連さん達が場を作ってくれて盛り上がるから、アーティストさんがすごい伊那を気に入って来てくれるんですよね。
うちの店にもライブハウスのお客さんや、アーティストさんが来てくれます。逆にこちらから出店させてもらうこともありますよ。
思いがけず、伊那の熱い音楽シーンについて知れました!
ほんと、音楽の話になると止まらないので気を付けないといけない(笑)
伊那は楽しい!
最後に岡本さんから見た伊那市はどういう風に映っていますか?
伊那市も色々ですけど、僕がいる半径の人たちは本当に最高だと思っています。
商店街に来れてよかったです。お客さんや、お店に関係してくれている商店街の人、ライブハウスの人なんかで、嫌いな人がいないですからね。
自分が長くここにいたいので、その為にがんばりたいという気持ちもありますね。伊那は楽しいね。
楽しいですか。
楽しいですね!伊那は広くて全部は語れないけど、色々な場所でがんばっている i ターンの人も知っているし、僕自身そういう人達にやる気をもらったりもしてますね。
外から来た人が、「伊那市って何もないわね~」なんて言ってたら、逆に燃えてくるんですよね(笑)「いやいやいや、いっぱいありますよ!ご安心ください!」って言ってますもんね。
この辺りでも裏路地や、山奥にも面白いお店はたくさんありますしね。
ほんと広い分、知れば知るほど伊那市は楽しいですね。
まちのインフォメーションセンターになりたいんですよ。
海外だとどんな小さな町にいってもあるじゃないですか、”i”のマークの看板が出てて、旅人が一番最初に行く所ですよ。
インフォメーションセンター、いいですね!でもなんかそんな感じが既に出てますよ。いなまちのランドマークだと思っていました(笑)
それは嬉しいですね!ここに来た人にはいろんな情報を提供できるようにはなりたいですね。
最後に、これから伊那市に移住する人に何かアドバイスはありますか?
う~ん、そうですね~ 伊那で何をしたいかが明確にあれば楽しいと思いますね。
漠然とした田舎ぐらいだと…どうかな~。山の方とかは昔からの風習があるところもありますしね。そういう所に合えばいいですけど、合わないと苦痛になりますよね。
自分のアンテナさえ張って、情報収集すれば、自分に合う人はいると思うんでね。
自分の軸を持ってきた方がいいということですね。
そうですね。あと移住前に伊那がどういう所なのかは、ある程度知っておいた方がいいとは思いますね。
そうですよね。伊那も広いですし、住む場所によって暮らしも変わってきますしね。
ありがとうございました!!
伊那愛あふれる岡本さんに会いにいってみよう
テンポよくお話し上手な岡本さんに、どんどん引き込まれてあっという間の取材でした。
大学の頃から長く伊那を見続けて来た岡本さんならではの伊那愛を感じて私も取材前より、伊那の事が好きになった気がします!
やまこ一家はどちらかというと山の方に近い場所にすんでいるので、いなまちコミュニティのお話は、同じ伊那市でも別世界のようですごく新鮮でした。
いつかコーヒーとサンドイッチおかもとさんのお店を舞台にした、いなまちでの人の交わりを撮った映画とかできたら素敵そうだな~と勝手に妄想してしまいました 😳
お店が混んでいるときはちょっと待ったりしますが、ぜひ美味しいコーヒーとサンドイッチを食べに、おかもとさんを訪ねてみてくださいね。伊那の事がもっと好きになれますよ!
ちなみに、駐車場は↓の赤丸の場所が近いです。1時間100円~で、入庫後最初の1時間は無料です。
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他にも個性あふれる伊那谷移住者の方達に取材しています。まとめているので、よかったら覗いてみてくださいね↓
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