こんにちは、長野移住ママブロガーのやまこ母です。
ブログを始めて5か月目。伊那市の移住推進の関係で、伊那で活躍している先輩移住者への取材&ライティングのお仕事をさせて頂くことになりました!
前回のワイルドツリーさんに引き続き、今回が第二回目。
取材先はIn a daze Breawing(イナデイズブルーイング)さんです!
地元の農産物などを使ったブルワリー。併設されたタップルームでは、クラフトビールを飲むことができ、窯焼きピザをメインとした食事がきるんです。
- 営業時間:(水、木、金)17:00~22:00 (土)12:00~22:00 (日)12:00~17:00 ※2020年1月6日~1月31日まで冬季休業
- 休業日:月、火
- 住所:長野県伊那市西箕輪8004−1
- 電話番号: 0265-95-2076
- イナデイズブルーイングについて知りたい人
- オーナーの冨成 和枝(とみなり かずえ)さんについて知りたい人
- 移住先で新規事業を立ち上げた人の体験談が聞きたい人
イナデイズブルーイングは伊那市西箕輪にできた地ビール屋さん
2018年12月に伊那市西箕輪でOPENした、クラフトビール醸造所とタップルーム併設のIn a daze Breawing(イナデイズブルーイング)さん。
お店の名前の由来は、地名の”Ina”から始まる言葉を探していたところ、“In a daze”という言葉が“ほろ酔い、ぼーっとする”という意味と知り、この名前を付けられたそうです。まさにぴったりなネーミングですね。
ビール好きのやまこ父は、地ビール屋さんが家から歩いて行ける所にできるらしい…!と、お店ができる前からソワソワしていました。そう、なんとうちから歩いていけちゃう距離にあるんです。
田舎では基本車移動なので、なかなか気楽に飲みに行くのが難しいのですが、歩いて行ける範囲に、しかもビールを作っていてその場で飲めるお店があるというのは…これは一大事件なんです!
今年夏に2度ほど行かせてもらったのですが、のどかな畑に囲まれ、お店から見える山々も美しく、その立地にぴったりないい感じで肩の力が抜けた素敵なお店の佇まいも、全てがここしかないオンリーワンな雰囲気でめっちゃ素敵でした。
クラフトビールが飲めて、ピザがメインの食事ができます。ピザ窯で焼いたピザがすごく美味しいんですよ!
そんなお店を一人で立ち上げたオーナーの冨成 和枝(とみなりかずえ)さんに取材できるということで、張り切ってお話しをお伺いしてきましたよ!
オーナー冨成和枝さんにインタビュー
長野県が好き
愛知県岡崎市出身の冨成さん。自然や動物、植物が好きで長野県にある信州大学農学部へ進学。細胞、バイオの研究を専攻し、大学院に進んで乳酸菌の研究をしました。
食品メーカーのインターンシップで、「マーケティング→コンセプト作り→味を作る→販売する」まで一連の仕事をしたのがきっかけで、イチから最後まで携わる食品の商品開発に興味があったそう。
長野県で、農家さんの需要とメーカーをくっつけて具現化する仕事との出会いも、今に繋がっているそうです。
長野県の自然、人、ウィンタースポーツが好きです。
長野県の人々の生活と自然が近くて、自然とうまく調和して暮らしているイメージ。毎週末BBQや、キャンプなんかしたり。
自分の目指しているライフスタイルでしたね。
ほんとそうですよね。自然とのふれあいも特別な事ではなく、生活の一部にできちゃいますよね。
長野県は職種が多様でバランスがいいんですよね。メーカー、アーティスト、観光、農業、色々な職業がある中で、自分も何かできるんじゃないかと思ったんです。
クラフトビールは小規模でもできるし、お酒作りはやってみたくて。長野県の豊かな農産物のアピールもできるし、そもそも身近にありますしね。
農産物もビール製造に使えるんですか??
長野県は職種が多様でバランスがいいんですよね。メーカー、アーティスト、観光、農業、色々な職業がある中で、自分も何かできるんじゃないかと思ったんです。
クラフトビールは小規模でもできるし、お酒作りはやってみたくて。長野県の豊かな農産物のアピールもできるし、そもそも身近にありますしね。
ビールは自由自在なんです。果物、野菜、唐辛子などのスパイス、ハーブ、木など、なんでも使えるんですよ。
木も!?すごい!
みんな自由。人の目は気にしない。誰かより秀でてないとという焦りもない。
「みんな、長野県に来たら生きやすいよ!」と言いたいですね。人それぞれの生き方を認めてくれる土台がありますよね。
確かに、こちらの農家さんは、それぞれが作りたいものを作って楽しんでいるイメージがあります!
この地域の農業の活性化につなげたい
お店のビールは、レギュラーが4種類と、季節ものが3~4種類あります。
今年台風19号でりんごがたくさん落ちて、JAに破格の値段でりんごを売っている農家さん達を見て、次回同じような事があった時には何か助けになれたらと思ったそうです。
農協に売るよりは高い値段で買い取れたりできるといいんですけどね。
そうですよね。傷物リンゴはびっくりするぐらい価値が下がってしまうって聞きます。
元々この場所はリンゴの加工所だったところを改装したのですが、当時使っていた機械がまだあるんですよ。
今年はそれを使って、まずは自分でリンゴジュースを作ってみたいと思っています。
ビールに使えるようになるんですよね。それは楽しみですね!
素朴な疑問なのですが、大麦はどこのを使っているんですか?
今は海外産を使っています。麦芽の技術がやはり海外の方が優れているので。
いずれは地元産の麦を使いたいのですが、麦芽にする工程がなかなか大変なんですよね。そこのシステム化が上手くできるといいのですが…そこは課題ですね。
なかなか難しそうですね。
他にこれからやってみたいことはありますか?
この地域の農業の活性化につながることができたらいいと思っています。
台風りんごの活用もそうですが、農業をしたいと移住してきた人の新規就農などのサポートもできたらいいなと思っています。
例えばベースの栽培作物に大麦とか、果物を使いますよというサポートシステムを作れるようにはなりたいです。
それは新規就農の窓口を広げる事になって素晴らしいですね!
大変だったのは資金調達
今まで何か大変だったことってあります?
大変だったこと…お金かなあ。
31歳で人生で初めて銀行から今まで見たことのない額のお金を借りて、若さとパワーだけで突き進みましたね。
もちろんちゃんと計画も立てたんですが、今思うと銀行さんも私の熱意に負けたのかな、よく貸してくれたなと思いますね(笑)
31歳で! 一大決心ですよね。すごいです。
多額のお金の移動など見ているとすごくて…ちゃんと払えるのかな?という責任感からくるストレスがありましたね。
ちなみに返済は順調な感じですか?
おかげさまで、順調ですよ。
わぁ、素晴らしいですね!
仕事をする目的に共感してもらえるかが大事
これから移住してくる人の中には、冨成さんのように自分で何かやりたい!という想いを持って来られる方がいると思うのですが、何かご自身の経験からのアドバイスはありますか?
この地域は移住者で自分事業を始めている人が多いので、会いに行けば色々教えてくれると思いますよ。
聞けば実務的なアドバイスをしてくれる人はたくさんいるし、基本的にすごく協力的です。
この人に会いに行った方がいいと教えてもらえたり、連れ出してもらえたりとかしました。
そうなんですね!そんなあたたかい受け皿があるのですね。
うーん、でも「何を目的にその仕事をやりたいか」が重要かも。
目的に共感してもらえたら応援してもらえますよ。
なるほど。
プライド持ってやっている人が多いし、クオリティー高いですしね。こちらも気が抜けないですよね。
自分の事だけ考えた起業では、なかなか共感を得るのは難しいかなと思いますね。
win-winになったり、地域の為になったり、そもそも面白い!と興味をもってもらえる内容だったりすると違いそうですね。考えさせられます!
目的と理由を考えた上でやる人にはオープンな地域ですよ!
プライベート時間の確保も必要
普段時間が空いた時などは何をされているんですか?
うーん。何しているんでしょうね。基本仕事の事を考えていますね(笑)
でもそういうのもあまり良くないと思って、今年から冬季休業期間を作ることにしたんです。
※2020年は1/6~1/31までは冬季休業です。
メリハリをつけた方が、仕事にもいいことは分かっているので、今年の目標はプライベートの時間を作ることですね!
今年はスキーに行けそうです!自然と触れ合ったり、頭のスイッチを切り変えられるようなイベントを自分の為に入れていきたいですね。
素敵です!色々楽しみですね。
イナデイズブルーイング冨成さんへ、何か事業を始めたい移住者は会いに行くべき!
今回のインタビューで感じたのは、冨成さんの目標に向かうエネルギーと、迷いのない発言の数々。
自ら道を切り開いてきて、その1歩1歩が確実に自信につながっている事を言葉の端々から感じました。
冨成さんの目標とする場所に共感した周りの方達の応援の中、地域の期待の星としての輝きも感じました。
何よりたくさんの応援してくれる仲間がいる環境での、お仕事環境が素敵すぎます!
これから移住して、何か事業をしたいと思っている人は、ぜひ冨成さんの体験談を参考にされつつ、美味しいビールを飲みに一度訪ねてみてくださいね 。
きっとかけがえのない素敵な出会いになること間違いなしですよ!
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他にも個性あふれる伊那谷移住者の方達に取材しています。まとめているので、ぜひ覗いてみてくださいね↓
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