こんにちは、長野移住ママブロガーのやまこ母です。
ブログを始めてから5ヶ月目。なんと、伊那市の移住促進の取り組みの関係で、取材&ライティングのお仕事をさせてもらえることになりました!
伊那市に移住&開業した方達を、取材して記事にするお仕事です。うれしい、チャレンジさせて頂きます !
ということで、第一回目の取材先はシュタイナー親子クラスの開催場所としてもお世話になった、オーガニック雑貨ワイルドツリーさんです!
オーストラリアから高品質なミツロウキャンドルの輸入販売と、おしゃれで素敵なオーガニック雑貨を扱うお店です。
一度ゆっくりお話しを伺ってみたかったので、すごく嬉しいです。
ということで、やまこちゃんと一緒に人生初のライターとしてのお仕事に行ってきましたよ!
オーガニック生活雑貨ワイルドツリーさん
- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:日曜日
- 住所:長野県伊那市荒井25
- 電話番号:0265-96-0438
- ワイルドツリーのお店の事を知りたい人
- 伊那市に住む、先輩移住者の声を聞きたい人
- 代表平賀裕子さんについて知りたい人
まずはワイルドツリーさんのお店紹介から!
場所は伊那市駅前商店街、通称いなまちの一角にあります。
赤く囲んでる建物が、ワイルドツリーさんになります↓
以前この場所に入っていたお花屋さんが移転する事になった際、商店街の活気が失われていくことを心配した方達が、当時は別の場所にあったワイルドツリーさんに来てもらえないか声を掛けたそう。色々とタイミングが合った事もあり、この商店街でお店を開くことになったそうです。
いなまちでも、ひと際エネルギーと存在感を感じるワイルドツリーさん、期待されてこの場所に来られたんですね。
ちなみに、店舗併設の駐車場はありません。付近の駐車場だと↓の赤丸で囲んでいる所になります。
③は1時間110円。③以外は1時間100円で、入庫後1時間は無料です。
お店はこちら。いつも10:00ぐらいから開店の準備が始まります。今日はちょっと緊張して、早めに到着してしまいました~まだ開店前でしたね。
少し待って、OPENです!お店に入ってみましょう~
入って一番に目に入るのが、たくさんのキャンドル!
色々なオーガニック雑貨が置かれていますが、実はミツロウキャンドルをオーストラリアから輸入して、全国のお店に卸すのがメインの事業になります。
オーストラリアノーザンライト社のミツロウキャンドルは、自然からの恵みである伝統的な炎を今に再現しています。ピュアであることにこだわったミツロウと燃焼を安定させる目的でごく少量が加えられた、マカデミアンナッツオイル・ホホバオイルだけでつくられています。
こちらはキャンドルのリースですね!初めて見ました。
ぶら下げるタイプのキャンドル?観賞用かな?こちらも初めて見ました!
ミツロウキャンドルのこと
他にもたくさんオーガニック雑貨がありました。この時期履いたらテンションが上がりそうな、カラフルなソックス!
暖かそう~!
こちらは竹の繊維でできたレギンスですね。履き心地良さそう~!
柔らかい生地で丁寧に作られている洋服たち。
よい香りがしそうなスキンケア、コスメ用品など。
ピープルツリーのフェアトレードチョコレート!これ美味しくて大好きなんですよね。
雑穀が何種類も販売されていました。パッケージがかわいい!
中川村にある自家焙煎工房カフェセラードのコーヒー豆。コーヒー好きとして気になります!
可愛い箸置きとお箸のセット
そんな中、個人的に一番気になったのはこちら
写真が少し傾いてしまいましたが現代風なお仏壇…でしょうか。コンパクトでナチュラルな雰囲気が素敵でした。
伊那市移住歴18年!代表の平賀裕子さんへインタビュー
それでは今日の主役、ワイルドツリー代表の平賀裕子(ひらが ゆうこ)さんに、お話を伺ってみましょう。なんと伊那市移住歴18年の大先輩です!
元々は青森県青森市出身の平賀さん。青森市の生まれから伊那市移住まで、一体どういう風に繋がったのか興味ありますよね!
話すと長いですけど、いいですか~?(笑)
お願いします!
アメリカでの生活で理想のライフスタイルを体験
18歳で大学進学を期に上京。大学卒業後も就職で東京に残り、結婚。ご主人の会社の都合でアメリカに2年間滞在することになります。
アメリカの田舎町だったそうですが、そこでのご自身や周りの人々の暮らしがとても豊かで衝撃的だったそうです。
月5~6万の家賃で広いタウンハウスに住み、仕事が終わって帰ってくると夕飯にはワインを飲みながら優雅にBBQ!夕食の後は広い敷地内にある湖でカヌーを漕いだり、敷地内にあるプールで泳いだり。それが特別な事ではなく、日常の光景だったそうです。
すごいですね~!
2年間アメリカで暮らして東京に帰ってくると、今までと全く違う環境に違和感を感じたそうです。
伊那市に移住するきっかけになったのは、ある本との出会い
日本に帰国してから出産し、子育て生活でその違和感は更に大きくなります。
ご主人の帰りは早くて22時ぐらい。家族でご飯を一緒に食べられないのは普通だったそうです。都会で働いている人には珍しくない事かもしれませんね。
子どもがのびのび遊べる環境ではないですよね。当時は公園ママとの付き合いも苦手で。
幼稚園は子どもの自主性を尊重した園だったので、とてもよかったそうなのですが、区立小学校に上がるにあたって、これから集団生活に合わせる事を強いられる事が、親としてとても抵抗があったそう。
小学校に行くことでその子らしさが失われていくのなら、いっそのこと不登校になってもらっても全く構わなかったとおっしゃる平賀さん。
実は私も日本の教育には同じ懸念を持っているので共感します。
子どもの教育について模索している中、ある本と出会います。これが伊那市に移住する事になる運命の出会いとなります。
内容は長野県飯島町の七久保小学校の実践の記録。ひみつの山に生徒を連れていって、どんぐりを拾いながら、自然と国語や算数の勉強を学ぶ内容が書かれているそうです!教室で教科書を見て教わる画一的でないやり方に、すごく感動されたそうです。
この本の中に出てくる先生に連絡をとったところ、時は経って長野県箕輪町にある箕輪北小学校の校長先生になられていたそう。東京から会いにいったのが伊那谷との出会いだったそうです。
お子さんの成長を願って、適した環境を模索した結果の出会いが、この場所だったのですね!
伊那市に移住した最初の9年は自然に感動!
2002年に伊那市に移住して、最初の9年は毎日南アルプスの絶景が見られて、周りも自然に恵まれている、伊那市西箕輪に住んでいました。
私も景色に感動して西箕輪です!でもクマが出るのがノーマークでした。大丈夫なんでしょうか?
あークマね、うん、大丈夫よ!
当時出会う人にも恵まれ、普通なら借りる事のできない素敵なログハウス物件を借りられたり、そこの大家さんに春にはよく山菜取りに連れて行ってもらい、担いできた鍋でその場で調理して採れたてを食べたりしていたそうです。
移住したてでそんな素敵なご縁があるのは正直うらやましい~!
毎日この景色を見れたら幸せ!美しい!って思って暮らしていましたね。
時間と空間にしばられないのがこんなに幸せなんだとも思いました。
あと、たき火のできる環境が夢だったので、すごく嬉しかった!
東京では暮らしが存在しているようでしていなかったと当時を振り返る平賀さん。
移住当初は、仕事はコンビニでアルバイトになったとしても、家族で過ごせる時間を作ろうというのがご主人と共有していた価値観だったそうです。
実際には移住した年と同じ2002年にワイルドツリーの開業となり、今に至るそうです。
移住したての当時は年間200人ぐらい、ご友人が伊那まで遊びに来ていたそうです、すごい!平賀さんの人望の厚さが伝わってきますね!
伊那市に移住した次の9年は人に感動!
次の9年は借りていた家を大家さんに返さないといけなくなったので、今のワイルドツリーさんの場所に店舗、倉庫、住居を兼ねて引っ越してこられました。
今の場所はいなまち商店街の一角で、明らかに人との関わりが増えたそうです。
人付き合いはあまり好きじゃなかったけど(そんな風には見えないのですが)、この場所にくるのであれば、人の中で生きようと覚悟を決めて来たとおっしゃる平賀さん。街づくりにがっつり関わるつもりで来られたそうです。
元々伊那にはいい人が多いですよね。
それは私も同感です!移住者も分け隔てなくフラットに受け入れてくれますよね。
息子の友人と一緒にアイスクリームを買いに行った時に、その友人がココナッツ味を頼んだのに、バニラ味がでてきたんですよ。普通そこで「頼んだものと違います」って言って、交換してもらおうとするじゃなですか。それが、「あ、バニラでいいです」って言うんですよ!びっくりですよ。こっちの人はそういう懐の大きいところがありますよね。
何気にすごいエピソード!都会じゃそんな光景になかなか出会えなさそうです。
学んじゃいましたね。たぶんこっちでは世界が狭いので、その店員さんがもしかして自分の親戚だったり、どこかで繋がっているかもと想像するのかもしれないですね。
なるほど!
都会は個人を出すと嫌がられるので、役割だけで生きていますけど。こっちでは一人一人、人として存在を受け入れていますよね。ほんと、伊那にきてからですよ、人と関われるようになったのは。
人との関わりがこんなに人生を豊かにするんだ!という気づきがありました。人生で一番の収穫です。人との関わりの中で毎日幸せで本当にありがたいです!
インタビューが終わった後も、ひっきりなしに平賀さんへの訪問者が訪ねて来られていました。皆が頼りにする、この場所でなくてはならない人のような存在感を感じました。
自然がたくさんある田舎で、豊かな人間関係を気づけたら、人生の豊かさレベルはこれ以上ないくらい最強ではないでしょうか!?
これからの9年は森を街に呼んでくる!
平賀さんがおっしゃる9年サイクルというのは、数秘術にある人生サイクルの事だそうです。おもしろそうですね!
次の9年はどうしようかな~「自然」か「人」か迷うな~…
そうだ!森を街に呼んでくればいいのかも!
平賀さん、伊那市ミドリナ委員会の副委員長もされています。
伊那市は森林が市民の富と雇用を支える市として、ソーシャル・フォレストリー都市宣言をしているのですが、ミドリナ委員会が「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」(50年後いかに暮らしを森に近づけるか)の元、この宣言を支える形で活動されています。
この秋にミドリナ委員会が開催した森の中でのイベント、森JOYに行ってきましたが、よかったです!来年もあるといいな。
例えば、森を持っている市営住宅を作る。地元の木材を使って建物を建てて、地域の木を使ったエネルギーで循環して、共有スペースとか作るのとかはどう?
めっちゃいいですね!
公園のジャングルジムも、大人が管理しやすいから鉄でできているけど、子どもの成長に適しているひのきにしたっていいんですよね。
「子どもの成長の為に、大人が手間暇かけます」っていう宣言を伊那市がしたら、大絶賛だと思うんですけどね。
いいですね、絶対移住者増えますよね!
こんなふうに伊那市のこれからのビジョンについて考えてくれている人と出会えて感動でした!なんだかワクワクしてきましたよ。そんな伊那市をこれから見てみたい!
多様が多様なままでいられる社会、私はこれを伊那市で実現したい。標準化する必要などないんですよね。多様だからこそ楽しい!
取材といいつつ、逆にすごく勉強になるお話しを聞かせてもらっちゃいました…!
会いに行ける先輩移住者平賀さん
伊那市移住歴18年の先輩移住者の平賀さん。
伊那市に移住してきたきっかけは主に↓の2つでした。
- 子育て環境を真剣に考え模索した
- 家族過ごせる時間をもっと持ちたかった
伊那市での豊かな自然と、豊かな人間関係に恵まれ、これからの伊那市の更なるビジョンを持って活躍されています。
伊那市が全国から、世界から注目されるような取り組みをする市になるといいですね。
ワイルドツリーさんも素敵なお店なので、足を運びつつ、ぜひ平賀さんにお声がけしてみてくださいね!エネルギーをもらえること間違いなしですよ。
ベビーマッサージや、ワークショップも開催されています。ぜひチェックしてみてくださいね!
他にも個性あふれる伊那谷移住者の方達に取材しています。まとめているので、よかったら覗いてみてくださいね↓
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