この記事では、長野県上伊那郡南箕輪村で昔ながらの注連縄(しめなわ)飾りを教わった体験をレポートしています。
こんにちは、長野移住ママブロガーのやまこ母です。
お正月の注連縄をどこかで購入するかどうしようかな~と思ってたところ、やまこ一家が愛してやまない、近所の大芝高原でこのようなイベントが↓↓
何々?この地域で昔ながらに作られてきた方法で、注連縄づくりができるらしい!昆布と炭を使うんだ、興味シンシン…!
ということで移住先での新しい年を気持ちよく迎えるべく、やまこ一家、ある日曜日の午前中に注連縄作りを教わりに行ってきましたよ!
美味しい甘酒を頂きながらの藁仕事
場所は大芝高原味工房(直売所)の多目的体験室。
こんにちは~!と入ると、会場には既にブルーシートがバッチリひかれていました。藁仕事の後は片付けがなかなか大変なので、事前に必要だそうです。
今回企画されたのは、南箕輪村地域おこし協力隊の小松朋世さん。味工房に農作物を納品したり、そこで働いたりしている地域の方達が、お味噌を作ったり、注連縄作りをしたりと、昔からの手仕事をしながら暮らしを送っている方が多い事に気づいたそうです。
今回、小松さん自身が注連縄作りを学びたい!という想いから、今回の企画に繋がったそうです。
注連縄作りを教えてくださるのは、味工房で働かれている馬場さん。毎年注連縄を作られているエキスパートです!
今回藁仕事をしながら、味工房で購入できるこちらのドリンクが飲み放題✨だそうで、やまこ父は黒豆茶、やまこ母は黒豆甘酒にしました。味工房の甘酒、美味しいとウワサだったので、一度飲んでみたかったんですよね!嬉しい 😳
左が黒豆茶、右が黒豆甘酒です。思ってたより量がたっぷり!甘酒は地元のお米で麹を作り、そこから作られているそう。黒豆茶で割っているのでさらりとして飲みやすく、ウワサ通り、美味しかったです!
美味しい甘酒を飲みながら、注連縄作りスタートです!
まず…藁を編んで目指すはこちらの形です。
私は滋賀県出身なのですが、この形は見慣れないです。みなさんはどうでしょう?
「大体この形が主流かな」と馬場さんはおっしゃっていたのですが、この地域ならではの形なのかな。
1つの注連縄作りに使う藁の量はこれくらい。ちなみにこの藁は馬場さんのおうちの田んぼで、はぜかけした後の藁を使わせてもらっています。
藁仕事をする為に髪をとかすように藁をとかして余計な稲穂を取り除くことを、「すぐる」と言うそうで、すごく綺麗にすぐってありました。藁仕事をする時は事前に藁を濡らしておくと、扱いやすいそうで、しっとりしていました✨
藁を分けるのですが、根本の方から分けると藁同士が絡みつかず、綺麗に分けることができるそうです。
藁を分けた後縛るのですが、ここが結構難しかった💦紐を縛りながら膝の上でゴロゴロ転がし、きつーくきつーく縛っていくのですが、なかなか力が要りました。
まず太い横縄を作ります。束でとった藁を更に3つに分けて、ねじって膝で押さえて…
後はねじって、絡めてを繰り返し…初心者はその場で教えてもらいながら、体で覚えていかないとなかなか難しいです💦
やり方を書いていただいていたのですが…これは身体で覚えないと難しいかも💦
右回りにねじった藁を左回りに絡めていくのですが…
馬場さんにちょこちょこ確認してもらいながら進めます。合っていると思っていても、「あらあら、ねじりが逆だわ~」と言われて気づいたり…あれれ。
なんとか横縄ができあがりました~!
ねじりあげた後は、↓の写真のように、ゴリゴリ回しながら床に押し付けるのがポイントだそうです。まっすぐ綺麗になるようですよ。きゅうりの板ずりのイメージです!
「こんなかんじでどうでしょう?」
「うーん、まあまあじゃないかなぁ?」byやまこ👶
後ははみ出た藁をちょきちょき切って綺麗にしていきます✂
お次は先ほどの写真↓の縦3本のラインを編んでいきます。
束を分けて束ねます。4本あるのは1本は味工房で作る大きな注連縄飾り用です。
先ほどと同じやり方で編んでいきます。お年寄りも、子どもも、みんなでワイワイ作り進めます 😀
出来上がったら、昔の農機具を使って端っこをざっくりカットして、見た目を整えます。これが結構気持ちいい!昔はこうやって藁を切って、畑に撒くのが子どもの仕事だったそうです。
後は横縄に対して垂直に刺していきます。そして3本を上で束ねたら完成です!ここでひと段落です!
あとは飾りつけのみ~🎶ここでお茶休憩。甘酒のおかわりを頂きました 😀 お次はプレーン甘酒にしましたよ。ほんと美味しいですよ~味工房の甘酒!売店で購入できるので、ぜひ飲んでみてくださいね!
またまたたっぷりの量を頂きました。
飾りつけはオリジナルで
待ちに待った飾りつけ♪まずはこちらの紙を付けます。一気に神事っぽくなりましたね :-Dちなみに、横縄の向きは↓の写真のように、飾ったときに根本側が向かって左に来るように飾り付けます。
ちなみに横縄は両端をくいっと上に持ち上げるのが、お正月に縁起が良いそうですよ!
そして、注連飾りメインの!?飾りつけと言ったら…みかん!ですよね。本来は「代々栄える用願う」意味を込めて橙(だいだい)が使われると思うのですが、この地域では橙は入手が難しいのでみかんで代用です。割りばしをブスっとみかんに刺して、その割りばしを紐で藁にくくり付けます。
そしてみかんの両側についているのは何でしょうか~?
こちら、紙に包まれているのは炭になります。右側の黒いのは昆布です!注連縄に炭と昆布!初めて聞いた~!
硬炭(かたすみ)=「一生歯が元気で食べられますようにという歯が為の意味」「朽ちないで家運繁栄を願う」
昆布=「喜ぶ」
という意味だそうです。
その他にも、神事に欠かせないサカキや↓
その他、おしゃれさを出すのに、お茶の葉っぱなどもご用意いただきました。
飾りつけはそれぞれのセンスに任せてご自由に!ということで、皆夢中で飾りつけです 😀
やまこ一家のはどうなったかと言うと…こちらです!
じゃーん!
完成しました~!!縄はA型できっちりしているやまこ父が、飾りつけはB型で思いつき行動の多いやまこ母が担当しました~
うん、いい感じ!満足じゃ~!
1人ではなかなか作れない、立派な注連縄飾りができましたよ!
よいお正月が迎えられそうな予感
お家のドアに飾ってみました~!立派~!!
なんだか清々しい気持ちでやまこ一家、新年を迎えられそうな予感です♪
来年、どんな年になるのか楽しみになってきましたよ。
移住先でその土地の文化を生活に取り入れて暮らしていけるのは嬉しいですね!地元の方ともお話ししながら交流できるのも嬉しかったです。
地元の方言もちょこちょこ聞くことができて、やまこ母、ひそかにテンションあがっていました⤴
主催は大芝高原味工房さんでした↓↓気になる方はフォローしてみてくださいね!
またぜひこのような企画をお願いします!!ラブコール💛
|
|