こんにちは、長野移住ママブロガーのやまこ母です。
伊那市高遠で、会員制の参加型農業を行っているLURA(ルーラ)の会へお邪魔してきました。
きっかけは伊那市でやっているその名も…
「ママクリエイター情報発信講座」
その中でLURAの会にご協力いただき、伺ったお話を記事にして発信するという機会があったからです。
結論から言うと…
LURAの会、めちゃくちゃ魅力的な場所でした!
興奮冷めやらぬうちに…ママクリエイター、
はりきってお伝えできたらと思います!
- LURAの会について知りたい人
- 農に関わる素敵な仲間が欲しい人
- 都会や同じ長野県内から、通える農家さんを探している人
LURA(ルーラ)の会|伊那市|仲間ができる農にかかわる暮らし
自分達が食べたい野菜を作る、会員制のグループ
同じ伊那市と言ってもやまこ母が住んでいる場所からLURAの会までは車で40分ほど。
山間の道をくねくね進んでいき、里山に囲まれた谷間の集落にその場所はありました。
目の前に里山が迫り、伊那市の市街地と比べると、あきらかに自然を近くに感じます。
迎えくれたのは、
宇野さんご夫妻
こちらはご主人の宇野俊輔(うのしゅんすけ)さん。
出身は大阪で、伊那市高遠へ移住してこられました。
自ら農業を営みながら、作っている現場に人にも来てもらいたいと、最初は農業体験を行ったりしたそうです。
ただ、その時だけの体験で終わってしまって一過性になってしまう。
暮らしの中で農を取り入れていく取り組みはないかと模索していたところ、今の会員制システムに辿り着いたそうです。
LURAの会の会員システム、簡単に言うと…
- 会員
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会員は会費を支払い、参加できる活動日に田んぼや畑仕事を教わりながら行う。継続的に農に携われて、成果物も分配方式でもらえる。
- 宇野さん
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宇野さんは会費をもらえることで、天気によって存続を左右されやすい農業を続けることができ、安定して会員を受け入れることができる。
資本主義の競争社会の中で野菜を売って生計を立てていくとなると、市場のニーズに応えなくてなりません。
たとえば綺麗に見せるために着色料を付けたり、農薬を使ったりする必要がでてきます。
また、安定した量を生産する為に、工業的に点滴のような栄養を与えた作物を作ったりすることもあります。
本来の食べ物としての価値がどんどん損なわれていき、作る農家さんも、食べる消費者も両方不幸だなと思ったそうです。
そこで、会費で存続できるグループを作り、自分たちが食べたい安心安全な農作物を作るという、大きな自給という形を作り出せないかと今の形に至ったそうです。
ふむふむ…農業体験に定期的に通える場所があって、自分達で作った身体にいい野菜が手に入って、なんだか楽しそう。
次は畑に案内してもらいました!
農業を自分事として考えられる取り組み
少し高台にある、周りの山々が綺麗に見える所にありました。
ちょうど大豆のはざかけ作業をされていました!
一見もう収穫できそうな大豆ですが…
中を割ってみるとまだまだ柔らかい大豆が出てきました。
これを豆が固くなるまで、はざかけで干すそうです。
今日は諏訪と岡谷から3名のお母さん達が作業に来られていました。
「子どもにお母さんが作った大豆だよって言えるし、安心安全だし」とおしゃっていました。
この大豆で作った手作り味噌でのお味噌汁、愛情たっぷりなこと間違いなしですね!
ただ大豆畑は全部で5つあるのですが、そのうち4つの畑が鹿にほとんど食べられてしまったそう…
成果物をシェアできるのが会員になるメリットでもあるのですが、その成果物が無くなってしまった場合…
その場合は会員で会議を開いて、どうするか決めるそうです。
ただこうなった場合の逆のメリットもあると宇野さんはおっしゃいます。
自分達が食べるはずのものが鹿に食べられてしまった…!この時点でもうヒトゴトではないわけです。
どこかの農家さんが抱える問題ではなく、自分事としてとらえることができるといいます。
次はもう一段上の畑にも連れていってもらいました。
土の中の微生物に活躍してもらう農法
葉物野菜がたくさんありますが…
実は1つの場所に違う種類の野菜が色々植えられています…!
その方が土の中の微生物が多様化して、栄養がたくさん作られるからだそう。
こちらのズッキーニ、収穫はずいぶん前に終わっていますが、抜かずに冬までこの状態にしておくそうです。
そうする事で持っているミネラルすべてを土に放出した後に枯れていくそう。そのミネラルで土壌が豊かになるそうです。
ですが先に土から根っこを引き抜いてしまったら、その循環は生まれません。
知らなかった…!!
LURAの会の畑は基本土がフカフカでした。それは微生物が土の中で活躍してくれている証拠だそう。
全て無農薬なので安心してピーマンを生でガブリ!
生命力溢れるお味でジューシーで美味しかったです。
ピーマンの種、生で食べれて更に甘くて美味しいという事も新発見でした!
愛情たっぷり奥さま手作りのお昼ご飯
今回の会は午前中だけと聞いていたので、そのつもりだったのですが、宇野さんご夫妻からお昼食べていく?と思いがけずお声がけ頂き…
今回参加のメンバー全員、「いただきます!!」という事でお昼ご飯まで頂いてしまいました。
そして…ジャーン!こちらがそのお昼ご飯
奥さんの宇野 順子(うのじゅんこ)さんが作ってくださった、身体にいいお野菜をたっぷり使ったボリュームのあるお昼ご飯!
めずらしい赤カブのソテー、美味しかったなぁ。
愛情たっぷりなのが見た目にも味でも伝わってきます。ありがとうございます!
食事中も食の安全や、普段の暮らしの事などなんでも自然体で語り合える雰囲気で、やまこ母にとっては気づきをたくさんもらえたとても貴重な時間でした。
宇野さんご夫婦が実践されているスペシャル健康法については、ぜひ実際お会いした時に伺ってみてくださいね。
口コミで広まり、会員増加中!
LURAの会2011年にスタートし、口コミで広まり現在会員は50名ほど。
内訳は、三分の一が伊那周辺、三分の一が諏訪岡谷、残りの三分の一が東京から来ているそう。
年末は40人ほどが集まり、賑やかに注連縄作りや餅つきなどを行い、さながら大家族が集まったような感じになるそう。
楽しそう!
このように年に数回は寄合いといって会員達が集まるそう。
会員同士の交流と併せて、自然とのかかわりを持てる体験をと、例えば鶏を絞める体験などを子ども達自身が行い、普段の食事で命を頂いているとはどういうことかを体験したりするそうです。
なかなかできない、一生ものの体験になりそうですね。
LURAの会に通ううちに、移住定住に繋がった人も何人かいるそうですよ。
会費は各グループで異なる
ちなみに入会費は4,000円(必要な農作業の道具などに割り当てられます)で、以下のどれかのグループに入ります。掛け持ちで入られている人もいるそうです。
米グループ…年会費5,000円(20平米で採れたお米を分配含む)
大豆グループ…年会費2,500円(20平米で採れたお米を分配含む)
野菜グループ…年会費46,000円(20回分の野菜の分配含む)
なので、例えば初年度米グループと大豆グループに参加したいとなると…
入会費4,000円 + 米グループ年会費5,000円 + 大豆グループ年会費2,500円 = 合計11,500円 となります。
※ちなみにこちらの価格はあくまで2019年10月25日時点での価格です。
あと最近加工グループも立ち上がったようで、山椒の痒み止め(これがめちゃくちゃ効くそう!)、ビワの葉エキス、一味唐辛子、塩麹など、加工品作りと販売を行っているそうです。
まとめ 居心地がよくてなかなか帰れないLURAの会
お話し上手、笑い上手な宇野さん夫妻、お手伝いに来ていたお母さん達との団らんが楽しすぎて、食後にちゃっかりコーヒーまでいただいてしまい、あまりの居心地の良さに、最後の方はお尻に根っこが生えてきてしまいました、、
しかも帰り際、お土産までいただき…
立派な万願寺とうがらし…
完全にファンになってしまいそうです…!!
やまこちゃんがもう少し大きくなったら考えてみようかな。
赤ちゃんにも人懐っこいネコちゃんもいましたよ。
会員を150名ぐらいまで増やしたいとおしゃっていて、まだまだ会員募集中です。
南信、はたまた東京、名古屋などから、通える農家さんをお探しの人にはとってもオススメです。
農業体験や身体にいいお野菜を頂けるだけではなく、たくさんの気づきと、素敵な人達との出会いが待っている予感です。
ピンときた方は、ぜひ問い合わせしてみてくださいね↓
LURAの会ホームページ |
LURAの会facebookページ (活動報告が見れます) |
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