こちらの記事では辰野町川島エリアの魅力を、集落支援員の広瀬 美由紀(ひろせ みゆき)さんのご案内を通してお伝えしています。
以前取材させてもらった、辰野町の素敵なお宿『古民家ゆいま~る』さん↓

オーナーの矢ヶ崎 芳恵さんに「ぜひここに行ってみて!」と熱くオススメされた、辰野町の川島エリアに今回取材に行ってきました!
初めて聞いた辰野町の「川島」という場所。
何やら話題の移住先として今注目を集めているようなんです。
なぜ今注目されているか、川島の集落支援員として活躍されている広瀬 美由紀(ひろせ みゆき)さんに密着インタビューをしてきました。
広瀬 美由紀さんは、2006年に川島に移住して、今年でなんと14年目!
ご主人と、4歳娘さんの3人家族です。
2019年6月から川島区の集落支援員として、主に下記内容の活動をされています↓
- 「かわしま地域新聞」を月一で発行
- 川島における移住相談
- 移住者交流会の開催
- 移住希望者向けイベントの開催

- 辰野町川島エリアがどんな所か知りたい人
- 人との交流が温かい、静かな里山を移住先として探している人
- アットホームな、小規模の小学校を探している人
辰野町 川島区『長野県 移住モデル地区』
川島は長野県内に4つある「移住モデル地区」のひとつ

「移住モデル地区」とは、積極的に移住者の溶け込み支援を行っている地区のことです。
- 小学校通学区 単位の地域
- 人口が減少している地域
- 相談やアドバイスできる人材がいること
- 積極的に移住者との交流を図る意欲があること
- 市町村の推薦があること
長野県移住モデル地区 長野県HPより
長野県で下記の4つの地区が「移住モデル地区」として指定されています↓
- 下伊那郡阿智村清内路(せいないじ)地区
- 諏訪郡原村
- 伊那市新山(にいやま)地区
- 上伊那郡辰野町川島区
川島区は、辰野町の中でも国道から一つ入った、山間の静かな場所にあります。
ざっくりとしているのですが、ピンクで囲んである場所が川島区です。
谷の地形に沿った集落で、奥に深い形になっています。
谷の一番奥には蛇石キャンプ場があり、そこで行き止まりになっています。
通り抜けはできないぶん、車の通りは少なくてとても静かな雰囲気です。

それでは、川島区のどういう所が移住モデル地区として魅力なのか、見てみましょう~!
全校生徒12人の川島小学校が今アツイ
川島区に一つだけある小学校が川島小学校。
全校生徒は12人という小規模校です。(2020年3月25日時点)



川島は「小規模特認校」に指定されているので、他学区から通えるんです。
バスを利用する場合に、補助が出る事もありますよ。
- 地域の支援ボランティアが講師役をつとめる、フィールドワーク授業が開かれる
- 運動会、音楽会は先生や地域住民、県外の大学生ボランティアなど、たくさんの人が参加する
- 少人数ゆえ、一人一人の役割が大きく、自分の意見を発言する機会が多い。それにより発言力が培われる。
- 自校給食がある

6年生まで毎年繰り返すので、地域のそば打ち大会ではおじさん達より子ども達の方が上手いんですよ(笑)


全校生徒が12人だから、子ども達だけだとすぐ終わっちゃうっていうのもあるんですけど(笑)
県外から大学生のボランティアの人も、お手伝いにきてくれるんです。

大人ががんばっている姿をみたら、子ども達もがんばれそう!



おとなしい子でも、だいたい児童会長が回ってきますから(笑)
もちろん、小規模校が合う子、合わない子がいると思いますが。


川島小でいつも発信することに、慣れていたんだと思います。
これには私も驚きました。

今の大人は、大人になってから自分の殻を破るのに苦労していますからね。

川島小学校には、大規模小学校と相性が合わなくて転入してくるお子さんもいるそうです。
環境が変わり、毎日生き生きと通い始めたりしている子もいるそうですよ。
また、子どもの個性を伸ばしたいという想いで、小規模の川島小学校を選んだ親御さんもいます。
画家のDAIGOさんは、川島小学校の5年生。
アットホームな様子や一人一人のペースを大切しているところ、授業の中で自然体験が多く感性を伸ばせるところに魅力を感じての転入だったそうです。

川島小学校について、詳しくはこちらのページをごらんください↓
地域全体で子どもを育てる
川島には「川島きょうだい」と呼ばれる関係性があるとのこと。


「木の子クラブ」という、ママたちの有志でつくった「放課後クラブ」もできました。
月2回ほど小学生も未就学児も一緒に20人ぐらいと、そのお母さんたち、あと地域ボランティアさんが集まります。

自然とお母さんたちの育児相談の場所にもなっているんですよ。


子ども見てもらうのにプロのシッターさんにお金を払ったりして。


小さい所だから、逆にできる事なのかもしれませんね。
人口700人の集落だけど、素敵な飲食店が多い
川島は人口約700人の小さな集落ですが、食べる場所には困らないとのこと。

4つのお店をご紹介します!
- 農民家ふぇ あずかぼ
- 古民家オーガニック工房&カフェ 福猫屋
- ひなたぼっこ
- 月のもり
農民家ふぇ あずかぼ

アトリエ和音HPより あずかぼの写真
店主が幼い頃のアレルギー経験を活かして「あるがままの味を大切にした、植物性素材で作る優しい味わいのお食事&お菓子」を提供しているお店。無農薬のお米や有機栽培の野菜、天然醸造の醤油や味噌、無添加の油。時に自家製の野菜を取り入れたメニューなんかも出している食材にこだわったお店。
古民家オーガニック工房&カフェ 福猫屋

アトリエ和音HPより 福猫屋の写真
ローカルバスの最終停留所のある少しだけ山奥、標高900mの古民家を改修したお店。希少な素材や、オーガニック素材を中心に、山の湧き水を使って自家焙煎珈琲、ヴィーガンな焼き菓子やベーグル、お食事を提供しています。ディナーでは川のせせらぎの響く中、満点の星空を窓越しに見ながらお料理を楽しむなんて贅沢も。大自然の中にポツンとたたずむ隠れ家的カフェです。
ひなたぼっこ

アトリエ和音HPより ひなたぼっこの写真
店の畑で丹精込めて作られた無農薬の野菜。その採れたて食材を使った“野菜ばかり”の和食レストランです。一枚板の素敵な囲炉裏のテーブルの上に、かわいい小鉢が並ぶ「ひなたぼっこ御膳」は海外からのお客様にも大人気。地元野菜の大地のパワーと、店主のおもてなしにホッコリ癒されます。食事の後にお隣のかやぶきの館のお風呂を利用できるのも魅力。
※完全予約制(一週間前までに要予約)090-9019-6515
農家民宿 月のもり

月のもりHPより
1日1組限定のお宿。自家栽培の無農薬、無化学肥料の野菜を使った、オーナー手作りのお料理が楽しめる。現代病と呼ばれる化学物質過敏症や、電磁波過敏症の人も安心して泊まれる、全国でも数少ない宿として有名。予約をすれば、ランチも食べる事ができます。

これから移住したい人は、最初の入り方が大事




なるべく自分から地域に関わっていった方がいいですね。


うちには回覧板を回さないでいいとか、自治会の仕事に出たくないとかは、トラブルの元ですね。


農作業なども協力してやってきたり。
川島区の地形も関係して、良くも悪くも村意識が強い所ですね。
誰かの家の屋根が飛んだら、何も言わなくても駆けつけたり、お葬式をみんなが手伝ったり、そういう連携力が普段からある地域なので。


地域の大きなファミリーの中で、自分の子どもを地域の人に育ててもらえますから。

川島区の見どころ紹介

日本一の茅葺屋根「かやぶきの館」
宿泊棟、日帰り大浴場、売店がある施設。
なんとここの茅葺屋根は、日本一の大きさだそうです!

長野県内でここまで大きいのは見たことないです。
宿泊棟は全てが角部屋のような、贅沢な平屋作りです。

かやぶきの館HPより
お風呂は温泉ではないですが、広々とした大浴場に入れます。


かやぶきの館HPより
こちらのよりあい工房の中には先ほど紹介したお店「ひなたぼっこ」さんが入っています。
「旬のものを美味しく食べる事が薬膳である」をモットーに農薬を使わず、有機栽培で自ら育てた野菜を使ったお料理を提供されています。
敷地内には、なんと立派な能舞台までありました!
敷地内のこちらの斜面、雪が降るとソリ遊びにバッチリなんだそうです。


農業指導付きクラインガルテンとして大人気『土恋処(ドッコイショ)よこかわ』
かやぶきの館から少し車で登ったところにあるのが、土恋処(ドッコイショ)よこかわクラインガルテン。
ふれあい農園「土恋処(ドッコイショ)よこかわ」は、 都市住民の方をはじめとする年間通じた農業体験を希望される方のご利用と地元の農家との交流を目的とした滞在型の体験農園です。
月々3万円ほどで借りられるそうで大人気!なかなか空きがでないそうです。

シャワーのみしかついていないのですが、すぐ下ったところにかやぶきの館があります。
お風呂はそこを使う方が多いそうです。
気になる方は、ホームページで詳しい情報をチェックしてみてください↓
空気が綺麗で、心が洗われる静かな谷
川島は里山に囲まれていて、山がとても近くに感じます。


他にもとても自然環境がよい事が分かります↓
●空気がきれい
光化学スモッグが観測されたことのない、とても空気のきれいな場所です。深呼吸をしにきてください!●土がきれい
下水汚泥の放射能測定結果は不検出!原発事故後も安心です。
また、保育園・幼稚園・学校における給食食材の放射能測定結果も不検出です。●電磁波が少ない
電磁波の影響が少ない場所にしか作れない電子機器製品の電磁波適合性試験場(インターテックジャパン)があります。
お天気のいい日に行ったからなのか分かりませんが、本当に気持ちいい谷だなと感じました。
谷というのは場所によっては陰気な雰囲気の所もあるかと思うのですが、驚くほど気持ちいい明るさ!
静かさも寂しさを感じるものではなく、自分の世界に入れる静かさでした。

まとめ辰野町川島区 人との交流が温かい里山
辰野町川島区、一見人口700人の静かな里山なのですが、人がすごく温かいイメージを受けました!
実際、人が人を呼び、自分の生き方を持った個性的な移住者も増えてきているようです。

川島の素敵な人や場所にスポットを当てて、この後も記事を書く予定なのでお楽しみに!
地域全体で子育てをしている場所なので、子育て世代の方でアットホームな移住先を探している人にもオススメですね。
実際家を探す場合、川島区にある土地付き1軒家で、大体100万~200万円ぐらいが相場だそうです。

辰野町はDIYで改修する人へ、DIYのやり方を無償で教えてくれる制度を持っています。
資材費はかかるけど、業者にかける費用がなくなるので、トータル半額ぐらいで済むそうです。
その他「空き家バンク物件の改修、家財道具等の処分運搬費」に対して補助金が出ます。(※川島区は多めに補助金が出ます)
詳しくは下記ホームページ内下部でご確認ください↓


これからウェブ版の立ち上げも予定しています!
かわしま地域新聞が手に入る場所は、辰野町内の、図書館、美術館、入浴施設、ボランティアセンターなどです。
辰野町川島区、気になる~!一度話を聞いてみたい!
という方は、集落支援員 広瀬美由紀さんまで、直接連絡してみてくださいね↓
greenharmony0323@gmail.com(広瀬 美由紀さん宛 メールアドレス)

その他、川島での子育てや、暮らしが分かるwebページです↓
親子で育つ美しの里暮らし 川島小学校へおいでよfecabookページ
川島区、素敵な所です!
気になる人はぜひ一度訪れてみてくださいね!


|
|